銀座のメゾンエルメスでやっているシャルル・フレジェの写真展をみてきた。

去年に表参道のルイ・ヴィトンでみた「フォンダシオン ルイ・ヴィトン 建築展」もそうだけど、高級ブランドが店舗内にギャラリーを設けてアートを支援していくというのはすごくよい仕組みだと思う。

銀座エルメスのギャラリーも天井が高くて開放感があり素敵なところ。このようなイベントがなければ縁のないところだが、一階に置いてあったエルメス版のアップルウォッチも眺められたし楽しいところだ。

このブログが公開されるタイミングでは既に展示が終了しているのだが、詳細についてはオフィシャルの動画で説明がされていて、シャルル・フレジェのインタビューも公開されている。

展示はエレベーターで上がって正面のギャラリーは傾斜になっていて、手前の下側は九州や沖縄など、上にあがるにつれて北方の作品があったりする。横の部分には関東など。そして、ちょっと奥まったところにはとびきりおかしな写真達が展示されている。

鹿児島の悪石島に伝わるボゼは有名で何回かみていてるが、やはり迫力がある。そして、シャルル・フレジェの視点というのが撮影している背景も含めて面白い。日常のなかにおかしな物があるという感じなのだが、その日常は自然の美しさのなかにあるのがまた不思議な感覚がある。いままで見てきたのって「どうだ!変だろう」みたいな視点ばかりなのだが、今回の写真展って日常との境目の美しさみたいなものを感じる。たぶん、気ばってない自然体な人なんだろうな、きっと。

撮影地や変わった文化が沖縄ではなく、鹿児島に多いのは鹿児島の雰囲気からして納得できる。江戸時代は日本が鎖国していたが、さらに薩摩は日本からも隔絶したところにいたような状況なので、独自の文化が継承されてきたのではないかなって思う。
僕のなかでは、鹿児島の旅って他とはちょっと印象が異なっている。

今回の発見としては加計呂麻島の文化。奄美大島からすぐのところにあるのに、あの世界から隔絶されたようなトカラ列島なみに興味深く変わったものが残っている。そして、スタイリッシュで美しいものが多かったなあ。こういうのを観ていると俄然、その土地への興味がわいてくる。

展示会のキービジュアルになっているのは五島列島のもの。ピンクの色づかいが現代にも通じるような感覚で、中間色の魅力を惹きだしている。背景を海辺にしたのもまた美しい。

会場の人に写真集とかあるのかなって訊いたら、まだ作っている最中で、こういう場合、だいたい展示会が終わった後に発売されるのですっていうこと。こだわって作っているともいえるし、もったいない・・とも思ったりする。

ちょっと調べてみたらAmazonでの予約が始まっていて、発売は2016年7月とのこと。値段は少し高いけれど、気になるところだ。

Maison Hermes Le Forum - YOKAINOSHIMA「YÔKAÏNOSHIMA」シャルル・フレジェ(Charles Fréger)
会期:2016年2月19日(金)-2016年5月15日(日)

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