祇園にある「いづう」で京都ならではの姿寿司を食べてきた。見た目の美しさと保存できるというもので、祇園の名店。

創業は天明元年(1781年)ということ。これは徳川家では第10代将軍の徳川家治が統治していて、アメリカでは独立戦争が行われていた時代ということになる。その頃から、この場所にあったお店で僕がお寿司を食べているという状況が不思議。

昔はハレの日に食べられていた特別なご馳走である鯖姿寿司はいまでもわりと高級品。お土産物にも最適でデパートなどでも売っているけれど、いづうの本店では一本まるごとじゃなくて、他のものも食べることができる。

お店の立地は祇園のちょっと外れだけれど、雰囲気のある場所で外観も老舗ならではの立派な構えをしている。ここで、あの姿寿司を手頃に食べられるって本当かよって思ってしまうくらい。

いづうなかに入って「一見さんお断り」とかいわれたらどうしようって思いつつも暖簾をくぐってみたら、店内はがらがらでびっくりした。なんていうか、上野の藪蕎麦みたいな老舗だけどちょっとカジュアルな雰囲気。外国人の旅行者の人がお寿司をつまんでいる。だいたいの人はお土産に買い求めて行くだけみたいだ。

いづういづうとはいえ、姿寿司を一本まるごとというのは一人では量が多いし、なにより高い。いづうの本店では、少しだけのセットを頼むことができて、絶対的におすすめなのは、鯖姿寿司と小鯛の雀寿司のセット。それぞれちょっとずつ出てくるのでどちらも楽しむことができる。

鯖姿寿司と小鯛の雀寿司のセット
鯖姿寿司と小鯛の雀寿司のセット

鯖姿寿司は有名なので、安定の美味しさ。しめ鯖の具合も抜群で昆布の風味もよく効いていて美味しい。意外な美味しさだったのは小鯛の雀寿司。

鯛のもつ甘みが昆布と酢で引き出されていて、これはまた鯖とは異なる豊かな味わい。鯖がきりっとした男性的な感じであれば、小鯛はふんわりとした女性的な感じがある。日本酒と一緒に楽しむのは最大の贅沢のひとつだな。

お寿司屋さんという雰囲気はともかくとして、古くから京都で愛されている料理を老舗のお店で楽しめるということ、そしてそれがすごく手軽で手頃であるというのは面白くて、そして美味しい。姿寿司を苦手にしている人でもここのお寿司は一度くらいは試してみてもいいんじゃないかって思う。

京都祇園新地 いづう
住所:京都府京都市東山区八坂新地清本町367
時間:11:00-23:00(日は22:00)
休み:火曜日

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