花見山と同じくらい、福島を代表する桜の風景は三春の滝桜なのではないかと。岐阜の淡墨桜、山梨の神代桜と並び三大巨大桜と呼ばれている。桜の樹に名前がついているというのが古くから愛されてきた何よりの証拠ではないかと思う。

三春滝桜

根回りは11メートルを超えた巨木で近くでみると圧倒される。樹齢は1000年を軽く越えているみたいで、たとえば百人一首にも入っている、紀友則が「久方の ひかりのどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ」と1000年前に詠んだ時代から生きているということだ。

三春滝桜

時間の流れって不思議なものだなあって思う。滝桜にしてみれば、僕がみているこの時間なんて気がつかないくらいに短い瞬間なのかもしれない。

三春滝桜

それにしても、この滝桜は2011年の地震によって桜には被害がなかったものの、確実に観光客は減っている。震災前にはシャトルバスに乗るとか、渋滞がひどいなんてことがあったのだけど、震災後にはそんな状況には一度もならず、滝桜の裏手にある駐車場までなんなく車でアクセスすることができる。観に来る方としては便利だけれど、なんだか寂しくもある。

そして、2013年に訪れたとき、この滝桜の閑散とした風景をみて「ブログでも書いて旅の楽しさを共有したいなあ」って思って書き始めたことを思い出した。旅とは散歩の延長、1000年前の風景を考えながら春のひとときを過ごしてみるのもいいんじゃないかと思う。

三春滝桜
住所:福島県田村郡三春町大字滝字桜久保296番地

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