京都を旅していてもお寺巡りなどもあまりないこのブログなのだけど、ひさびさに龍安寺を訪れてみた。

冬の朝の龍安寺はまさに「冬は、つとめて。」の世界のよう。静かで人気のない境内や庭園を心ゆくまで眺めることができる。行くならば朝イチで行くのがよい。

龍安寺

龍安寺へのアクセス

市バスで向かうのがおすすめ。三条京阪の駅前から59番系統のバスで行くと20-30分で龍安寺前というバス停まで行くことができるけれど、これは本数が少ないので、立命館大学前行きのバスに乗って終点の立命館大学前から10分くらい歩いて行くのもよい。

龍安寺と枯山水の庭園

今回の旅で龍安寺を訪れた理由は2016年1月にみたフランク・ゲーリー展に書かれていたこの言葉。

「龍安寺が持つ秩序に魅せられたのは、パルテノンよりもずっと以前のことです。そして、それが私の仕事の基礎を作ったのだと、今日にいたるまで信じています。」

スティーブ・ジョブズやフランク・ゲーリーにも影響を与えた龍安寺にある枯山水の石庭。ひさびさに観に行ってみることにした。龍安寺のもつ秩序や世界観を確認しにいきたい。

三条京阪からバスに乗って拝観時間の開始にあわせて龍安寺へ到着。清少納言もいっているが、冬は早朝(ともいえる時間でもないけれど)の張りつめた空気がいいよなあって思う。そして、まだ人も全然いない、そしてきっと整えたての枯山水を眺める。まるで貸し切りで見ているかのようだ。この庭園には何度も来ているけれど、壁の向こうの紅葉や桜の借景は色がついているのも美しいけれど、冬がもっているシンプルな色づかいもまたミニマムな感じで庭の存在を作っている感じがする。

いまから600年近く前の1450年に作られたこの寺院、枯山水の石庭は作者が不詳であり、禅宗の世界観を表しているといわれているけれど、この庭をみる人の解釈によっては異なる世界というのが面白い。

面白さって色々あるけれど、僕が思う楽しさって、自分から探して見つけるのが、その過程もふくめて、どこまでも無限の可能性があって楽しいんだよなあって思っている。なので、その逆に、たとえばテーマパークみたいに、ただ口をあけて向こうから楽しさを押し込まれるみたいなのって、きっとラクに楽しめるのだろうけれど、本当に楽しいのか?って疑念をもってしまう。

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ということで、この龍安寺の石庭は自分から楽しさを探す究極の部分にあるんじゃないだろうか。無造作に置かれているようにもみえる石や苔の存在や、遠近法をもちいた設計とか、そして庭と自分が対峙する場所や距離感、いろんな角度からいろんな要素があって時間をわすれて楽しい。なので、この庭は600年近くも人を魅了しているのだろうな。

この秩序とは、たとえば、同じ本を読む度に自分が置かれている気分によって捉え方が変わるように、この庭もまた自分の感覚によって捉え方が変わっていっていると思う。以前に読んだ本のなかで「美しいという感覚は学習的な要素がある」という話しを思い出しながら、ここにはこれからも何度も来てみたいなと思った。

龍安寺
住所:京都市右京区龍安寺御陵下町13
時間:8:00-17:00(12月から翌年2月までの冬期は8:30-16:30)

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