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薩摩伝承館は圧倒的な豪華さで薩摩の歴史を知ることができる

2010年のミシュラン・グリーンガイドで一つ星を獲得している薩摩伝承館へ行ってきた。今回の指宿の旅で気になっていた美術館。

ここは白水館という旅館の敷地内にあるのだが、建物からしてすごく豪華。どこかの邸宅へお邪魔して、その私設美術館に来たみたいな感覚がある。しかし、これはあながち外れていなくて、この美術館は白水館の当主が親子二代にわたりコレクションしてきた薩摩焼や薩摩切り子など、薩摩が作り上げてきた美術品を展示している民間の美術館となっている。

圧倒的に豪華な外観
圧倒的に豪華な外観
エントランスから美術館の入口は渡り廊下になっている
エントランスから美術館の入口は渡り廊下になっている

入場料金は2016年現在で大人1,500円するのだけど、その金額の期待にこたえてくれるだけの膨大なコレクションと豪華さがあると思う。施設の美術館だし大したことないのかと思ってはいけない。見てまわるのに最低でも1時間はかかる。

それにしても、ミシュラン・グリーンガイドのセンスというのは、飛騨高山美術館といい、ここ薩摩伝承館もそうだけど、絵画などのわかりやすいアートのコレクションだけではなく、陶芸やガラス製品など工芸品が昇華して芸術になったコレクションを好むのだろうか。

この美術館が鹿児島という言葉をつかわないのは、かつての「薩摩」という地名に価値を感じているからだという。たしかに、江戸時代は日本は世界に対して鎖国をしていたけれど、薩摩は日本に対して鎖国をしていて、その一方で中国や琉球といった海外との接触をして独特の文化圏を形成していたし、美しさに対する価値観も中国やヨーロッパ的なものを感じるところがある。

神殿のような館内
神殿のような館内
精緻な装飾がほどこされたコレクション
精緻な装飾がほどこされたコレクション
薩摩焼の豪華さに圧倒される
薩摩焼の豪華さに圧倒される

もっとも大きな見どころは薩摩焼のコレクション。中国などのものもあるのだが、薩摩焼に影響を与えた存在として展示されていて、どちらも精緻かつ豪華絢爛な装飾、シルエットは女性的で、地の色は象牙色でよくみると表面に細かいひびが入り翡翠のような美しさがある。

そして、もはや焼き物としての実用性ではなく、絵柄を見せるためのキャンバスとしての焼き物という感じ。こんな大きなものが、この地震の多い土地で数百年も保存されて続けているということに驚くし、かつての職人の芸術性を感じる。

薩摩伝承館

薩摩焼の特徴である表面の細かなひび割れ
薩摩焼の特徴である表面の細かなひび割れ

薩摩伝承館それ以外にも幕末から明治にかけての所蔵品も展示していて、興味深いのは西郷隆盛が着ていた袢纏のレプリカを羽織れるところ。ちょこっと羽織ってみたけれど、やたらと大きくて、いまの日本人の平均から考えてもだいぶ大きな人だったのだなと思う。たぶん身長は185cmくらいで体重は100kgを越えていたのではないだろうか。ラグビー選手みたいな大きさがある。

薩摩が受け継いできている独特の文化や芸術を堪能して理解するにはこれ以上の美術館はないんじゃないだろうか。併設されているレストランの雰囲気もよくておすすめのところ。そして、この宿はあとで調べたら安くはないけれど、すごく高級というほどでもない価格帯で泊まれるので、次に指宿へ来るときには泊まってみたい。

薩摩伝承館
住所:鹿児島県指宿市東方12131-4(指宿白水館敷地内)
時間:8:30-18:00
休み:なし

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