台南には何度か来ているけれど、こんなところがあったなんて始めて知った。そしてすごいきれいで楽しい。安平古堡、赤崁楼と並ぶ台南観光のハイライトといっていいと思う。

四草綠色隧道碼頭へのアクセス

国鉄台南駅からバスが出ているとのこと。99台江線か10番のバスに乗って行けるみたい。でも、幻のバスなんじゃないかというくらい本数が少ない。よって、僕はタクシーを利用。結構長いこと乗ったけれど、日本円で1,500円もしなかったんじゃないだろうか。効率のよさを求めるのであれば迷わずタクシー利用がおすすめ。

また、四草綠色隧道碼頭からの移動についてもタクシー利用が便利。あのバスひょっとして・・はだいたい観光バスです。行きで利用したタクシーはだいたい待っていてくれることが多いので(またはそうお願いしておくのもいい)、それほど困らないと思う。僕は台南市街から四草綠色隧道碼頭、そこから安平古堡へと移動したのだけどこのルートだと台南郊外の見どころを効率よくまわれると思う。

四草綠色隧道碼頭について

見どころはなんといってもマングローブ林のなかをゆくボートツアー。30分くらいで周囲の水路を行って戻ってくる。ボートの発着場所には大眾廟という、台湾らしい大きな寺院もある。ここはボートツアーから戻ってきて時間があれば、くらいでもいいかと思う。

タクシーで来た場合、ボートツアーのチケット売り場の横につくので便利。なんだかツアーの種類がふたつに分かれていて、もうひとつはどっか遠くまで行くらしいが、そこまですることのものでもないと思う。30分くらいの短いツアーで充分。

ボートツアーは長方形の台船で行く。椅子がお風呂場にあるような椅子ですごくユルい雰囲気なのだが、結論としてこのツアーは圧倒的に、そして超絶にユルい。僕が乗り合わせた船のメンバーがそうなのだが、映画の「ミニオンズ」みたいだった。

台船みたいなボート
台船みたいなボート
さ、出発。ところどころかぶっているヘンな形の帽子は貸し出ししています。僕はかぶらないけれど。
さ、出発。ところどころかぶっているヘンな形の帽子は貸し出ししています。僕はかぶらないけれど。

すごい大量の台湾人の片田舎から来ているツアーの人たちと相乗りになって、最初はなんだか騒々しくて面倒くさいなあとか思っていたのだが、このお風呂の椅子に座るようなツアーに情緒性がそもそもないんだということにすぐ気づく。船頭さんは早口の中国語で冗談をいいながら(周りの反応でそれがわかる)船を操っていく。護岸の隙間にカニがいたりすると「ほら、あそこにカニが!!」とか叫ぶのだが、そうすると乗っているおばちゃん(またはミニオンズたち)が、「カニ!!」と片側に寄ろうとするので船がかたむきそうになり、慌てて自分の場所に戻っていく。すぐ分かるだろうに・・こんな四角い船なんだし。

そして、さらに水路をすすみマングローブ林に入っていく。マングローブとミニオンズたち、いやおばちゃん仲間達の写真を収めようとしてひとりが悠然と船から立ち上がり、そして進行方向の後ろ向きに写真を撮ろうとするのだが、その瞬間みんな「後ろから大きな枝が!!」と叫んでいる(と思う、きっと)。しかし、あまりにも突然のことでおばちゃんはかぶっている菅笠みたいなものとも枝に頭を打ち付ける。ここ、国立公園だから枝折ったりしたら大変なんじゃないだろうか。

風景は美しい
風景は美しい

四草綠色隧道碼頭

というようなことが30秒に一度くらい起こるので、写真では優雅に運河を船ですすみ緑のトンネルを行き交うように見えているかもしれないが、実際のところは吉本新喜劇の舞台の上でおろおろするという方が近い。なんなんだ、この分かりやすいコントみたいな風景。

極めつけの事件は僕の目の前で起きた。水路をすすむので、マングローブ林のエリアを中心にとても蚊が多く発生している。なので、虫除けスプレーとか長いパンツをはいていった方がおすすめなのだが、僕の前に座っている枝豆みたいな形したおじちゃんは相当に短いハーフパンツを履いていた。

そして、案の定というか蚊の襲撃にあうのだが、おじちゃんの横に座っていたミニオンズ(またはおばちゃん)が、突然「あ、蚊だ」みたいな感じでおじちゃんの足をものすごい勢いでひっぱたいている。あれ、知り合いだったんだ、とか思ったら全然違うみたいで、このミニオンズは蚊をみると反射的にひっぱたく習性があるみたい。呆然とするおじちゃん。

でも、おばちゃん(またはミニオンズ)は「ち・・・血が!!!」と殺人現場に居合わせたサスペンスドラマの主人公なのかよっていうくらい大きな動揺している。

そりゃ、足の血を吸っている(しかも赤の他人)蚊を叩きつぶせば血も出てくるだろう。なんていうんだろう・・みんなテレビを見なくなった理由ってこういうことなんじゃないだろうかって思う。現実に起きていることの方が圧倒的におかしい。他のおばちゃんたちからバケツリレー方式で速やかにウェットティッシュとマキロンみたいなものが送られてくる。どうも、ドラえもんも乗船しているんじゃないかって僕は見回してみる。

あっという間に船は発着場所へ戻りつつある、向こうから出発したばかりの船がやってきてすれ違う。同乗しているうちのミニオンズたちは、手がちぎれそうなくらい「小さいバイバイ」しながら、なんか「ヤー」とか「アー」とか口走っている。やっぱ、こいつらミニオンズだと思う。他の船も似たような状況なのかなとか思っていたのだが、すれ違う船の人たちのこちらを眺める(観察する?)視線がやや固いものを感じる。なんだろう・・この違和感。

こんなドラマチックな船に乗り合わせてしまったこともあり、マングローブ林みた記憶はあとから写真みて思い返している。すごいきれな風景だったんだなあ、そして枝は折れなくてよかった。マングローブって丈夫なんだな。

結論としてはすごく楽しい体験だった。この船のみんな家族かよと。でも、もう一度きたときは静かに観てみるのもいいかと思っている。

四草綠色隧道碼頭(大眾廟)
住所:台南市安南区大衆路360号
時間:(夏)8:30-17:00,(冬)8:00-16:30

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