2016年の夏は日本国内の小旅行をしてきていた。8月は一年ぶりに越後妻有への旅。去年は大地の芸術祭で賑わっていたけれど、それ以外の年は、新しい作品はないけれど、展示を楽しむことができるので、のんびりと観たい人にはこっちの方がいいかもしれない。

早朝に出発して、午前中のうちに越後妻有まで到着。川沿いにある「ポチョムキン」は遠くから眺めると、巨大な樹木が艦橋みたいにして戦艦のようにみえる。そしてなかにはいると白砂と樹木のコントラスト、細長い通路のような空間は神社への参道にも思える不思議な空間。

ポチョムキン
離れたところから眺めると戦艦のよう。

「たくさんの失われた窓のために」では今回も風に吹かれるカーテン越しに里山の風景を眺め、当間高原の方へと登っていく。

このあたりの道路って何度も通っているので、なんだか懐かしいというかカーナビがなくても覚えてきてしまった。

たくさんの失われた窓のために
たくさんの失われた窓のために

今回は日帰りなのでベルナティオはパスして、すぐ近くにある草原のなかにひっそりと佇む鏡で覆われた「再構築」という作品を見に行く。

この小屋を覆う鏡はすべて手で削り出されていてひとつひとつの形が異なるもので覆われている。風が吹いたりすると景色が揺らぐのだけど、その様子を眺めるだけでも美しい。

再構築
ちょっともう秋のような風景

今回は上郷クローブ座でのランチを予約していたので、それまでの時間を少しつぶすため、松代駅の横にある農舞台へ行くことにする。

館内にある美術館では階段を使ったインスタレーションなどがあったりして、小さいけれど面白い展示が多かったな。

そしてカフェで少し休憩。開放的な大きな窓越しにみえる棚田の風景は圧倒的で、そして夏の日差しに照らされて自然の勢いを感じる。まだ午前中だったこともありカフェはほぼ貸し切り状態で贅沢な時間を過ごす。

「棚田」イリヤ&エミリア・カバコフ

上郷へ向かう途中に小島屋製菓店で今回もコシヒカリで作られた志んこ餅を買い求めることを忘れてはいけない。日持ちしないお菓子だけど、自分用に買っておいてもいいと思う。

餅の食感と上品なあんこの甘さが好きなお菓子。コシヒカリを使ってしまうのは、米どころならではだよな。

のんびりしすぎてぎりぎりのタイミングになってしまったのだが、上郷クローブ座に到着。

今回のテーマは谷川俊太郎の詩に息子である谷川賢作が音楽をつけている「ことばあそびうたレストラン」というもので、言葉遊びにちなんだ地元の食材をつかった料理が出てくる。

去年食べたEAT&TAROのような斬新さはないものの、地元ならではの料理はどれも素朴でシンプルで美味しい料理ばかり。地元の人が多い客層もまたのんびりとした雰囲気でよかったなあ。

だいちのたね。地元産コシヒカリのおにぎりは絶品だ。

ランチを食べたら、信濃川沿いに国道を長野方面へと向かっていく。津南から飯山までの国道の道のりは山あり谷あり、雄大な信濃川の風景とか里山の風景がつぎつぎと出てきて日本の原風景という感じで、運転していてとても楽しい道。飯山を過ぎると途端にただの郊外型路線になるのだが、この落差はなんだろうか。

飯山

そして小布施に到着。ひさびさにやってきたけれど、信州の小京都みたいなこの小さな町が僕は好き。車をとめて町中をぶらぶらと散歩しながら小布施堂に向かう。

小布施堂では、期間限定のかき氷を食べることにする。秋には究極のモンブランともいえる朱雀があるけれど、それ以外にも栗を楽しめるメニューはそろっていて、かき氷は栗あんのソースがかかっていた。ここに抹茶をかけると苦みと甘みのコントラストが出てすごく美味しい。

小布施堂のかき氷。どうも不器用で見た目いまいちだけど・・美味しいです
竹風堂の栗おこわ
味麓庵の福栗焼

小布施堂の向かい側にある竹風堂にも立ち寄って、今回もまた栗おこわを購入。小布施では栗おこわを出しているお店がいくつかあるけれど、僕は竹風堂のものが圧倒的に好きだな。上品な甘みがあっていくらでも食べてしまいそうだ。

味麓庵の福栗焼もその場で食べつつ、お土産も買って帰ることにする。この素朴な大判焼きっぽいお菓子が好きなんだよなあ。

最後に帰る前に旅の疲れをとっておこうかと、日帰り温泉へと向かうことにする。今回は小布施の町を見下ろすような高台にある小布施温泉あけびの湯というところへ行ってみた。

あけびの湯から眺める来た信州の山並みは絶景

住宅街のなかを抜けた先にある温泉は、なんだか健康ランドみたいだけど、宿泊施設もともなったちゃんとした温泉で、ここから眺める北信州の山並みは絶景だった。温泉につかりながら日が傾きつつある山並みのシルエットを眺めるとかなんて贅沢なのだろう。

夕暮れ時の高速道路を東京方面へと戻っていきのんびりと帰宅。日帰りでも十分すぎるくらいに楽しめる夏の小旅行だった。

この旅の記録:越後妻有から小布施への日帰り小旅行。(2016年8月)

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