香港らしい建物が入り組んで密集した風景といえば、かつては九龍城砦だったり、尖沙咀にある重慶大厦の四階から入り込む風景とか、いろいろとある。

そんななかで、最近注目されているのは、鰂魚涌(クオリーベイ)と太古(タイクー)の間にあるマンション群で「海景樓」「福昌樓」「海山樓」「益昌大廈」「益發大廈」という1960年代に建てられた5つの建物が密集して、増築を繰り返している。

映画「トランスフォーマー/ロストエイジ」の舞台で有名になったこのエリアの建物を観にいってみることにした。写真でみると近未来的な感じがあるけれど、実際に訪れると全然雰囲気が違う面白さがあった。

 

益昌大廈へのアクセス

マンション群へのアクセスは最も大きめなのが「益昌大廈」なので、そこを目指していくのが分かりやすいため、ここでもそのようにしておく。エリアとしては鰂魚涌(Quarry Bay)となるけれど、地下鉄でのアクセスは中環からみてひとつ先の太古(Tai Koo)からの方が近くて行きやすい。

今回は日が暮れてから訪れたのだが、このマンションのカーブした建物は香港らしいレトロな雰囲気があるので、昼に来てじっくりと巡ってみてもいいかもしれない。

鰂魚涌の超密集住宅群について

写真家によって話題になったこのエリアの風景なのだが、さらに映画「トランスフォーマー/ロストエイジ」の舞台となって人気が増してきている。ただ、このマンションはいまも普段の生活がされているところなので、節度というかある程度静かにしておいた方がいいとは思う。

【2018年3月26日追記】私有地により部外者の立入制限が出たとのことです。このエリアへの観光客の立入には許可が必要となり、実質立入不可能となりました。

大通りに面した「福昌楼」「海景樓」というふたつの建物は通りに沿ってカーブしていて、トラムが走るその風景もまた香港島に残る下町という感じがして雰囲気がいい。

写真でみかけるコの字型に囲まれた部分は益昌大廈となっていて、どうやってアクセスするのだろうかと思ったら大通りに面した商店の横にある小さな路地を通り抜けてたどり着いた。建物に囲まれたところは中庭になっていて、クリーニング店とか商店が営業している。日本でもすごく古くからある公団住宅みたいな感じがある。

空を見上げると圧倒的な密度の建物がそびえ立っていて、近未来の集合住宅というか、下から当たる光をうけて、なんだかSFっぽい感じがありすごく不思議な光景。でも、一階部分には昔ながら商店があったり、魚屋さんの店先でランニング姿のおじさんが店番をしていたり、なにやらカードゲームみたいなのをしていたりする。住宅もところどころには洗濯物がかけられていたりして、なんだかちょっと懐かしいというか生活感あふれる風景がある。

この新しいような古い感じが香港らしくて、いつまでも眺めていて飽きない。ひとつひとつの窓に暮らしがあって生きているというのは、なんて詩的な風景なのだろう。

【2018年3月26日追記】私有地により部外者の立入制限が出たとのことです。このエリアへの観光客の立入には許可が必要となり、実質立入不可能となりました。

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