この旅では「香港クラフトビールとバー発見の旅」というサブタイトルがあってもいいかもしれない。2015年9月の旅ではできなかったことをあれこれ行ってくることができた。

今回もLCCで行く、土日を利用した週末の香港旅。

香港エクスプレスを利用すれば、金曜日深夜に羽田を出発して、土曜日の朝食は香港で食べることでき、そして、日曜日はアフタヌーンティーくらいに空港へ向かえば深夜に羽田に戻ってくることができる。このスケジュールでの香港旅はブログを始めてから3回目になる。だんだん時間の都合が分かってきて、旅がスムーズになってきた感じがする。香港にはこれくらいの気軽さで旅するのがいいな。

香港国際空港のここでSIMカード買っている

金曜日の深夜に羽田でビールを飲んで夜行バスみたいな飛行機で一眠りすれば香港に到着。土曜日は早朝5:30には香港に入国することになるけれど、セブンイレブンで携帯電話のSIMカードを買ってアクティベートしたり、すこし本でも読んでいればエアポートエクスプレスの始発が出るので、それで香港島まで向かってしまえばいい。

ミニホテルセントラル。ロビーが妙に豪華。
部屋は狭いが機能的

駅の中を通り抜けて、まだ薄暗い中環の街の坂道を上がっていき、今回の宿はミニホテルセントラルというところ。香港総督府の向かい側にあるホテルで、坂道を上がってさえしまえば夜呑み歩くには便利な立地。

少し分かりづらいところにあるので、もし泊まる際にはこのブログの記事をみて訪れた方がいいと思う。そして、このホテルの電気プラグはイギリス方式なので、コンセントのアダプターは忘れずにもってくること。なければ、フロントで買うことになる。

7時半にはホテルに着いてしまったので、荷物を預けて上環の方へと散歩して歩いて行く。

威記粥店で朝食

陸羽茶室の前を通りすぎて行ってみたのは威記粥店というお粥の専門店。地元感あるところで、朝からお粥を食べていると旅に来たんだなあってようやく実感がわいてくる。そして、ここのお粥は安くて美味しい。

海安珈琲でひとやすみ

少し坂をくだって海安珈琲でひとやすみ。1950年代からつづく「冰室」の老舗。「冰室」とは日本語で書くと氷室になると思うのだが、その名の通り氷を保管している冷たい部屋のこと。エアコンが珍しい時代からつづく香港スタイルの喫茶店は料理の美味しさとかよりも、その雰囲気を楽しみたい。

トラムに乗って地下鉄の駅まで向かい、そして荃灣線を始発の中環から終点の荃灣まで乗り通す。とはいっても45分くらいの距離。荃灣駅は郊外の雰囲気がある駅で、ここからミニバスに乗り込み川龍村へと向かう。

川龍村のレストラン。二階のテラスで食事を楽しむ。

川龍村はここ香港なのかというくらい緑豊かな山のなかで、中国の片田舎へやってきたみたいな感じがする。ここには端記茶樓という飲茶のお店があり、美味しい水で淹れられたお茶とクレソンが有名なところ。

お茶はたしかに美味しかったし、お店の雰囲気もよかったなあ。ただ、クレソンが売り切れてしまっていたのは残念だ。今回は雨が降り出してきたのでハイキングもできなかったし、ここにはまた来てみないとなあって思いながら雨が小降りになるのを待っていた。

中國冰室
中國冰室

山を降りて地下鉄に乗り、香港の街中へ戻っていく。旺角で降りて中國冰室へ行ってみた。僕のなかでは、海安珈琲美都餐室と同じような冰室の老舗。

古めかしいタイルもまた趣がある。食事について期待するというより、喫茶店のように少し冷たいものでも飲んで過ごす。コーラを頼んだら瓶か缶か選べるとかすごいディテールにこだわったところだな。そういうの好き。

宏發燒臘飯店で食べる乳猪飯

モバイルガジェットの聖地である先達廣場のすぐ横にある宏發燒臘飯店で食べる乳猪飯は香港のB級グルメ感のある料理にしては少し高いけれど、このパリッとした皮の感じと肉の旨みは絶品だ。ランチで食べる幸せがある。

T. A. P. – The Ale Project

すぐ近くにあるGlory Bakeryでお土産用のクッキーを買い込んで、小雨の降るなか向かったのはT. A. P. – The Ale Projectというクラフトビールのお店。

香港クラフトビールの先駆者であるヤングマスターエール(少爺麥啤)もあり、香港らしいビールを楽しむにはベストなところのひとつ。お店の雰囲気もいいし、昼間からやっているのが嬉しい。クラフトビールということであれば、台北よりも香港の方がおもしろそうだ。

ちょっとほろ酔い気分で地下鉄に乗って金鐘まで。坂道をのぼって向かったのは、The Asia Society Hong Kong Center(亞洲協會香港中心)というミュージアムを併設した場所。ちょうど写真展をやっていて、ものは試しとみてみたのだが、事前情報ぜんぜんなくすごい楽しかった。同じような写真をほかでも見ているけれど、キュレーションの違いによって感じ方が変わってくることがあるんだなって新鮮な気持ちになる。

AMMO。天井から床まで一面ガラス張りの窓から見える風景は香港じゃないみたい。
アールグレイ・マティーニ(Earl Gray Martini)

そして、ミュージアムにあるAMMOへ行ってみた。もともとはこちらに来るのが目的だったのだ。AMMOとは、”Asia”,”Modern”,”Museum”,”Original”の頭文字からとった造語で店内のインテリアはゴージャスななかにアジアっぽいテイストがある。

とくに、カウンターの向こう側に作られた店内装飾が美しい。窓からみえる景色は香港島にいるとは思えないほどだ。このバーではシグネチャーメニューであるアールグレイ・マティーニ(Earl Gray Martini)を楽しみたい。いいバーだなあ。美術館含めて、新しい香港を発見した気がする。

ホテルの近所まで戻ってきたので、お土産物を置いたりするのにちょっとホテルの部屋でひとやすみすることにする。シャワー浴びて1時間くらい昼寝すると生き返る感じがある。

夕方からは地下鉄に乗って銅鑼湾(コーズウェイベイ)の方へ向かってみた。地下鉄の駅を降りて少し歩いているとアップルストアを発見する。

そうそう、今回の旅ではiPhoneを買うのもひそかな目的にしていたのだが、ここにもショップがあるとは。ちょっとお店に立ち寄って店員さんと話しをしてみて、やっぱりSIMフリーのiPhoneを1台もっておくのはアリだよなあと思いiPhone SEを購入。これってほとんど衝動買いだよな。

The Red Pepper 南北樓で究極のエビチリ

大きな買い物してしまった!という高揚した気分のまま「The Red Pepper 南北樓」に入ってエビチリを頼むことにする。今回の旅で最も定番で高級なレストラン。

エビチリはちょっと高かったけれど、サーブする方法とかぷりぷりの海老の美味しさはさすがというほかにない。辛くて汗をかきながら食べきった。

Shari Shari Kakigori House 氷屋

少し冷たいものを食べてクールダウンしたいなあと坂道を少し上がって行ってみたのはShari Shari Kakigori Houseというかき氷屋さん。日本スタイルのかき氷を売りにしていて、かわいい店内で美味しいかき氷を楽しむことができる。エビチリで燃え上がるような舌をクールダウン。

夕暮れの時間に来ようとしていたのに、すっかり遅い時間になってしまった。

やって来たのは、鰂魚涌(クオリーベイ)と太古(タイクー)の間にあるマンション群。「海景樓」「福昌樓」「海山樓」「益昌大廈」「益發大廈」という1960年代に建てられた5つの建物がものすごく密集して立ち並んでいる。建物の中庭に入り込んで見える景色は近未来感すらある。いつまでも眺めてみたいなと思いつつ後にして、目の前のトラムに乗り込み中環の方へと戻ることにする。

湾仔のあたりで降りて立ち寄ったのはHam and Sherryというスパニッシュタパスのお店。ここではカウンター席で調理場の風景を眺めながら食事をするのが楽しい。おしゃれでいいレストランだった。次回はレストランの裏側にあるバーにも来てみたいところ。

Winstons Coffee

すっかり夜もふけてきた。湾仔から地下鉄に乗ってついたのは西營盤駅。2015年の地下鉄延伸によって再開発がすすむこのエリアはエッジの効いたお店ができてきている。

ニュージーランドスタイルのコーヒーを提供しているWinstons Coffeeで軽く酔った頭をリセットして、麥明記では老舗の雲呑麺を味わってお腹を満たして向かったのは、古い卓球場をリノベーションしたPing Pong 129(乒乓城)というジン専門のバー。

Ping Pong 129(乒乓城)
Ping Pong 129(乒乓城)

通りにあるお店の入口は卓球場のままで「乒乓城(卓球場という意味)」という赤い扉は本当にここ開けていいの?という秘密結社のアジトみたいな佇まいだ。そしてなかも高い天井と赤い照明が隠れ家のような秘密結社のような怪しげな雰囲気。

このレトロチャイニーズなインテリアデザインとかすごくおもしろい。香港でもっとも楽しいバーのひとつじゃないかと思う。

Tipping Point Brewing Company

中環に戻り蘭桂坊あたりまでやってきたが、夜を終えるにはもったいなさ過ぎる。少しSOHOの方へ離れたところにあるTipping Point Brewing Companyというクラフトビールのバーへ行くことにする。

店内には大きな醸造タンクもあり、ここでしか飲めないビールもあったりしてビール好きには外せないバーだと思う。

じつはこの後、もう一軒バーに行っているのだが、写真撮るのすら忘れてしまって飲んでいた。爆音でNirvanaがかかっているいいバーだったなあ。あれ、どこだったっけ。。

蘭桂坊を通り抜けて、奇跡的に目覚まし時計をかけていた自分をほめたい気分もありつつ、なんとか朝に目覚める。中環の坂道をくだり、トラムにのって金鐘まで行く。

名都酒樓で飲茶の朝食

朝食は名都酒樓で飲茶にしたのだけど、朝食時間帯はワゴンがまわるスタイルではなく、自分でメニューを決めてお願いする方式。なにを頼もうかといくつか頼んでみたが、ちょっと肩すかしだなあと思ってしまった。とはいえ、逆に静かなところでのんびりと朝食を楽しめたのはよかったかもしれない。

巴克冰室

ホテルの方へ戻っていき、ダデルストリート(Duddell Street)の階段の横にあるスターバックスへと向かう。ここは「巴克冰室」という別名があるように冰室のスタイルを再現しているところで、店内のインテリアがすごい香港らしいスタイルでおもしろい。

テーマパークみたいだなあとあれこれ写真をとってしまったが、カフェとして居心地がいいのは入口あたりのソファなので、結局ここで写真を眺めながら今日これからなにをするか考えることにする。

ホテルをチェックアウトして、トラムの二階から動画を撮りつつ湾仔の先で降りた。そして、行ってみたのはThe Coffee Academicsの旗艦店。東京にも期間限定で出店したりしている香港カフェのお店で、コーヒーだけではなく食事を楽しむこともできる。

The Coffee Academics

とはいえ、食事はもう食べてきたし、胡椒入りのちょっと変わったラテを飲むことにする。サービス料10%がちょっと意味不明なところはあるけれど悪い店ではない。お店の雰囲気もいいし、近くにいればひとやすみするにはいいかもな。

そろそろ旅も終わりかけてきているのだが、ランチは九龍半島側に渡って佐敦駅(Jordan)をぷらぷらと散歩しながら歩き回った。食事は彌敦粥麵家で豪華に鮑のお粥を楽しむことにしたのが、この見た目はすごい地味なのに中身はすごい豪華というお粥は値段が高いだけの価値がある。美味しかった。

美味鮑片粥

そして、食後のデザートは義順牛奶でミルクプリンを食べて、そして松記糖水店ではかき氷を楽しみお腹いっぱい。このまま地下鉄でホテルに戻るには時間があったので、尖沙咀で降りてスターフェリーに乗りこむことにする。

この旅の終わり際でスターフェリーに乗るのって案外しんみりするものだな。九龍半島の景色が遠くなっていき、すごく気持ちのいい天気の下で香港島のビル群が近づいてくる。つぎにこの香港の風景をみるはいつになるだろうか。

酥皮焗叉燒包(メロンパンチャーシュー)

ホテルに戻って荷物を受け取り、再び坂道をくだってエアポートエクスプレスの香港駅に到着。ここで忘れてならないのは添好運で食べる食事。こんなに手軽に美味しい点心を見逃して香港から帰るわけにはいかない。今回もまたあれこれ食事を頼んで空港へ向かった。

土日で香港を旅すると、ちょっと物足りなく少し寂しいくらいの気持ちになるのだが、それがまた旅したくなるところにつながっているような気もする。台北とはまた少し違う香港の旅、次にくるときを楽しみにしている。

この旅の記録:ひさびさの香港、食べ歩きの旅。(2016年9月)

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