かつて友人が住んでいたこともあり何度か来ていた葛飾の立石。浅草からさらに東に行ったところにある、もはや千葉に近い下町ともいえるこの街は個性的なお店が多くある。

そのなかで、今回はもっとも人気がある宇ち多゛(うちだ)へ行ってみることにした。入店と食事に際しては細かいルールがあり、変なことはないのだが楽しく酔うために覚えておきたい。以下のブログで細かく書かれていて参考になった。

改訂3・宇ち多゛(うちだ)の注文・頼み方、ルールとマナー(京成立石)|酔う(よう)さんの酔酔どうでしょう?

宇ち多゛(うちだ)へのアクセス

京成押上線の立石駅から徒歩1分くらいのところで迷いようがない。だいた行列ができているのですぐに分かると思う。

週末の混雑時には商店街のメインストリート側が出口専用になっていて、反対側の栄寿司がある薄暗い小径の方が入口専用になっている。並ぶ際には暖簾と扉の間、つまり扉の窓にへばりつくようにして並ぶこと。そうじゃないと、店員さんが気づかずに待ちぼうけしてしまうことになる。

重要なのは、飲酒をしている人は入店を断られる。ハシゴしてくるようなところではなく、ここで飲んで酔って帰るところであるということだ。

 

宇ち多゛(うちだ)について

ちょっとぶっきらぼうで恐そうな雰囲気のある店員さんたちは、じつはすごく優しい。「なに飲む、なに食べる」とか言葉が厳しく思えるのは元からです。なんなら、この店員さんたちもこのお店の世界観を作りだしている。多少言葉使いがどうかとかいうよりも、入店するときには「待たせちゃって悪いね」とか、帰り際には「ありがとね」といってくれるとか、マニュアル通りに接客されるより全然いいと思うのだけど。

お店のなかにメニューはなくて、店員さんがいう謎の暗号みたいなものを説明してもらう。基本的にホルモン系の肉しかないので、臓物系の肉が食べられない人は「大根」というメニュー名のおしんこしか食べるものがない。これは比喩でもなんでもなくて、煮込みの肉すらホルモンなので好き嫌いがある人には向いていない店だと思う。

よって、店内にもメニュー表はなくて、かわりに「2-200,3-600,4-800」とか数字が並んでいる。なんだこれ、昔の電話番号表を外し忘れたのか?とか思ってしまったが、串の値段表のことだった。つまり1串100円であるということだ。どう考えても安い。

レバー焼き
煮込み

オーダーについて、串焼きは二本単位なので200円から、ナマと呼ばれるボイルされたものは一本単位なので100円から、ということになる。僕は瓶ビールを頼んだのだが、隣のテーブルのおじさんはガラスのコップ酒を飲んでいてお会計のときに「何杯のんだ?」と聞かれていた。そこ、自己申告制なのか。すごい試されている気がしてしまうが、見渡す限りにおいて誰も虚偽申告している様子はない。下町の空気感で成り立っている店なんだと思う。

しかし、ここのところ観光地化してきている立石界隈で人気を誇る宇ち多゛は週末ともなるとかなり混雑している。土曜日は午前中にあけて、串がなくなり次第閉店してしまう。僕が訪れたときには10:00過ぎにはお店をあけていて、14:00にはしめると思うなんて話しをしていた。それって定食屋みたいだ。

実際、僕が訪れたタイミングではどこで強風に吹かれたらそんな髪型になるのだというくらい寝癖をつけたおっさんがジャージで現れて、「カシラしおでよくやき、だいこん、うめ」と謎の暗号を唱えると、串が二本とおしんこ、日本酒らしきものが目の前に並べられていた。あれ、朝ごはんだったんじゃないかな。わりと素敵だと思う。

生(ボイル)

観光地化したことによる弊害というか、面倒くさいところといえば変なグルメっぽい人が増えたことか。語り合って飲みあって時間を過ごすところではないと思うが、そういうのを無視して自分だけ楽しめばいいという人たちが増えてきたのだと思う。

よって、上述のかなり細かいルールができてきたのだが、これは下町風情とそこにくる外部の人たちのどちらにも楽しくやってもらいたいというお店のあたたかさだよなって思う。変にいざこざが起きてしまうくらいならば、最初からルールを細かく規定しておいてみんな楽しくやろうぜという感じがある。なので、ルールのそれぞれには理由が感じられるし違和感があるものはひとつもない。

人気店ならではの混雑はあるけれど、誰にでも開かれた楽しい居酒屋だよなあって思う。立石にはじめて来た人はここで飲んでみるのがいいと思う。ただし、ホルモン苦手な人は除くけれど。

宇ち多゛(うちだ)
住所:東京都葛飾区立石1-18-8 仲見世商店街
時間:14:00-19:30、(土)12:00-14:00:僕が訪れた土曜日には10:00過ぎに開店したみたいで、13:00には店を閉めようとしていた。
休み:日曜・祝日、不定休

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