去年もみてきたイベント。東京駅のプロジェクションマッピングなどを手がけたクリエイティブ集団であるネイキッドがつくるデジタルアート展。目でみて楽しむだけでなく、会場内には花の香りがしてきたり、自分の動きと連動して花が舞ったり、音が出てきたり、そしてバーカウンターでは花見にちなんだカクテルを味わえたり、まさに五感をつかって実感するお花見のイベントだ。

去年よりもInstagramを使う人が増えたからなのか、会場のあちこちはインスタ映えしそうな仕掛けが沢山あって楽しめると思う。女性同士で来ている人も沢山いた。もしかしたら、ここは女性同士で写真を撮り合ったりするのが一番楽しめるのかもしれない。男同士でやってたら相当危険な感じするけれど、これはまあ偏見なのかもしれない。

今回のテーマは「立春」で、二十四節気の「立春」から「雨水」「啓蟄」「春分」までの期間をさまざまな方法で表現している。しかし、そんな難しいことは置いておいても充分に楽しめる。

去年のお花見:FLOWERS BY NAKEDをみてきた

BIG BOOK, BIG FLOWERS(ビッグブック、ビッグフラワーズ)

まず会場に入ると花の香りに満ちた空間に圧倒される。目の前には巨大な本のかたちをしたオブジェがあり、インスタレーションが流れている。去年もあったけれど、このインスタレーションは美しくてこのイベントを代表するシーンだと思う。

MOSAIC FLOWERS(モザイク フラワーズ)

横長の画面が壁のようになっていて、そこを通りすぎると動きに対して花が咲いていくインタラクティブなアートになっている。花の種類はひとつではなく、自分の動きに対してどんな花が咲くのかはそのときのお楽しみになっている。自分の花に対する花言葉も教えてくれる。

ここでは、会場内にいるダンサーがここを舞っていると次々と花が咲いてきていて、それを眺めているのもまた美しい。

DANDELION CLOCKS(ダンデライオン クロックス)

写真映えはあまりしないのだが動画だと楽しいインスタレーション。編み込まれた塔のようなオブジェのなかにあるタンポポの綿毛に息を吹きかけると大きな音とともにデジタルな綿毛が舞い上がっていくのがみえる。これは実際に来てみて体験するのが楽しい。そして、細かいところにも仕掛けがあったりするので見逃さないようにしたい。

FROZEN FLOWERS(フローズン フラワーズ)

ぱっと見は冷たい印象なのだけど、花々に光が差し込んでくると波が動くように花壇に光がひろがっていくシーンが印象的な作品。小さな透明なたまのなかにほのかに動くものがあったりして、あちこち目を凝らしてみていくとさらに美しいっていう思いが強くなる。

 

草月流とのコラボレーション作品

草月流らしい竹を使ったオブジェがすごい圧倒的な迫力の作品。時間がうねって流れるかのような感覚がある。さらに、インスタレーションもあるので端っこの椅子に座って観て楽しみたい。

桜彩(おうさい)

桜の枝に本物そっくりな花がついていたり、頭の上には和紙でできた桜の雲みたいなものがぽっかり浮かんでいる幻想的な空間。隅の方にはバーのカウンターがあって、ここでは桜に関するカクテルなどを楽しんだりすることができる。背景にあるカーテンにはプロジェクションマッピングが動いていて、桜の花びらが舞っている。

カクテルは桜のワインクーラーがもっともここで人気がありそう。白ワインベースに甘酒をきかせていて、なかには桜の花が入っている。見た目はすごく美しいのだが、味はなんだかそれぞれが戦ってしまっていて「このカクテルは目で楽しむものだな」って思わせる一品。

もうひとつのハーバルスプモーニもまた美しい。新緑をイメージしていて、フェンネルの葉っぱかなあ・・が甘い香りでアクセントになっている。グレープフルーツのすっきりした飲み口も美味しい。こっちは見た目にも味も好きなタイプ。

そして、音楽とプロジェクションまっピンにあわせてダンスのパフォーマンスがあり、これが美しい。みていて楽しくなる。

“THE SECRET”of the secret garden (ザ・シークレット・オブ・ザ・シークレットガーデン)

最後には、色鮮やかな試験管やボトルが並ぶ実験室みたいなところが出てくる。このイベントに合わせて開発された花のアロマをそれぞれ楽しむことができる。ハイライトみたいなところ。すぐ後ろ側からは会場を一望できる席へあがる階段もあり、ここでのんびりと余韻にひたるのもまたいい。

目でみるだけでなく、五感をいっぱい使って楽しめるお花見は2017年3月20日までの期間で日本橋コレド室町にて開催している。

FLOWERS BY NAKED 2017 立春(フラワーズバイネイキッド)
日程:2017年2月2日(木)-3月20日(月・祝)
時間:10:00-20:00 ※入場は、閉場の30分前まで。

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