新橋駅のSL広場からすぐのところにある鳥割烹の老舗は、三島由紀夫が自決する前に最後の晩餐をしたところとしても有名なお店となっている。三島由紀夫が食べたのは鶏鍋がついている夜のコース料理なのだけど、新橋の外の喧噪が無縁な静かな店内で食べるランチもまたいいものだ。

 

お店の外観

「鳥割烹 末げん」のランチ

明治時代からつづく老舗の名店ということもあり、高齢の方を中心に人気の高いお店。ランチは12時を過ぎると近辺のサラリーマンが並んできて混雑するので、ランチタイムのピークはずらした方がいいかもしれない。

お店の入口で靴を脱ぐスタイルのお店で、本当に新橋の外の喧噪が嘘みたいに静かで凜としている。たまに団体客がいるとうるさくなるが、それでも大した問題ではない。

ランチのメニューは「かま定食」という親子丼が定番なのだが、から揚げ定食もまた劣らぬ人気メニューになっている。でもまあ、だいたいの人は親子丼を食べているかな。

普通盛りと大盛りは100円差なのだけど、値段ほどの大きさの違いがあるような感じもしない。僕は大盛りを頼んでしまったけれど。

ここの親子丼は「かま定食」という名前で、普通の親子丼との違いは鶏のそぼろをつかい、卵とじで出てくるスタイルなところ。混雑していなければ料理は驚異的なはやさで出てくる。つゆは結構甘みが強くてすき焼きみたいな感じもある。鶏肉はそぼろなので肉のジューシーさをあまり感じないのは少し好みが分かれるところだ。

かま定食
鶏そぼろで作られた親子丼

全体的な味つけとかは、老舗の味といえばそれまでだけど、いまの流行とは少し違っているのかもしれないな。ただ、お店の雰囲気も含めて上品さはあって新橋にいることを忘れる。親子丼としての美味しさは個人的な捉え方によって違うところはあるけれど、別の料理なんだとすれば(実際名前が違うし)鶏そぼろすき焼き風味定食とかいう感じで結構美味しいと思う。

なにより、この空間に三島由紀夫もいたのかあという歴史を感じさせる雰囲気がいいところだ。コストパフォーマンスはよくないと思うけれど、旅行的な感覚でたまにはいいと思う。

鳥割烹 末げん
住所:東京都港区新橋2-15-7
時間:11:30-13:30,17:00-22:00
休み:日祝、土曜日不定休

Related Post

和田浦の「笑福」は隠れた名店だと思う... 千葉の南房総にある和田浦地区、ここは抜群に美しいビーチがあってときどき訪れているのだけど、まさかこんなに美味しい料理店があるとは、と改めてびっくりした。 場所は和田浦港のすぐ目の前にある。小さくて鄙びた漁港は海の色も鮮やかで美しい。そんな漁港の片隅にあるのだが、緑色の建物は漁師小屋にしか見えない。...
まつだい農舞台の里山食堂でランチビュッフェ... 前回きたときには、上郷クローブ座でのランチがあったためここでは食事をとれなかったのだが、地元の食材をつかったランチビュッフェが気になっていたので、今回ようやく来ることができた。1年越しの訪問となる。 前回の訪問:まつだい農舞台と里山食堂のカフェ まつだい農舞台という地域の交流施設のなかに...
へぎそば発祥の小嶋屋へ行ってきた 僕の感想としては、ふのりを使ったへぎそば発祥のお店であっても、それがすなわち美味しい店と同義にはならないんだなというところ。 店内は席数も多くてきれい 雰囲気や知名度でいえば、このお店は名店といえると思うが、それは有名店であるということと同義である。 ただ、へぎそばに辛子を添える...
黒かつ亭のとんかつは肉厚で本物の薩摩黒豚を味わえる名店... 鹿児島空港から鹿児島中央駅の方へ向かい、駅近くのコインパーキングに車をとめて早めのランチを食べることにする。 鹿児島に来たならば薩摩の黒豚、黒豚といえばとんかつ!ということで、行ってみたのは駅から歩いて5分くらいのところにある「黒かつ亭」というお店。駅から少し離れた天文館という繁華街にもあるの...
恵比寿の超隠れ家的存在「吉柳 文化倶楽部」の昼カレー... 恵比寿にいると知ってる人も多いけれど、そうじゃない人はほとんど知ることがない吉柳という居酒屋。そこのランチで出しているカレーのテイクアウト専門店というか、イートインもあるよっていう場所が恵比寿の住宅街のなかにある。 見た目はごく普通の住宅の一部を店舗にしていて、ものすごい隠れ家っぽい。でも、そ...

Feature

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください