春の千葉はタケノコが旬の季節。房総半島をドライブしているとそこらへんでタケノコを売っている台があったりする。かなり激安でびっくりする。ちょうど桜の季節と重なるくらいなので、千葉をドライブしているなかでタケノコを楽しむべく、タケノコ料理専門店のその名も「たけのこ」という食堂に行ってみることにした。
お店の場所は大多喜の町中からも離れていて、いすみ鉄道の東総元の駅から少し山のなかに入ったあたり。東総元の駅から歩いて行けなくもないけれど、現実問題としは車で行くのが無難なところだ。

お店は11時過ぎからオープンするのだが、タケノコシーズンには12時近くなると満席になり、かなり並ぶことになるので出来れば11時半にはお店に着くようにしたい。あとで実感すると思うが、並んでまで食べる料理ではないので、後悔すると思う。
メニューはあれこれあるのだが、単品の料金が高くて、結果としてタケノコ御膳定食を頼まざる得ない流れになっている。それでも3500円くらいするのには驚く。同じ千葉でも、この値段だったら海沿いの街で地魚の握り寿司が食べられてしまうくらい豪華な価格だ。
しかし、値段に見合ったものが出てくるのかといえば、僕にとってはかなり疑問。コース料理なのにまず最初に謎のデザートが出てきた時点で危ういと思ってしまった。しかし、その後出てくるタケノコづくし料理のラインナップから考えるとこれは序章だったのだが。









地元で採れた厳選されたタケノコを使っているということだが、このあたりは竹林だらけなので、使うタケノコは自然と厳選されると思う。だいたい採れすぎる。
ちょっとアレンジされた山菜の天ぷらは悪くなかった。春の旬を食べているなあって思う。しかしそれ以外はタケノコを使えばいいんだろうという感じで、タケノコづくしも転ずるとタケノコ地獄の罰ゲームみたいだよなって思ってしまった。
タケノコのステーキとか食べた瞬間にちょっと笑っちゃったものな。これってゆでタケノコのデミグラスソースがけじゃん・・・。希望をもっていたタケノコご飯はチャーハンみたいな不思議な盛りつけで、出汁がきいていない炊き込みご飯は微妙というほかに感想をもつことが難しい。
お店は年中無休ということだが、もしかしたらタケノコシーズン以外にきてほかの料理を楽しむ方がいいのかもしれない・・そうじゃなければこのお店が年中無休の意味がわからない。
なんとなく思えるのは、このシーズンこそがかき入れ時なので高い単価の御膳定食をひたすら売りまくるという観光客相手が基本なのかなあということ。一生に一度くらいは食べてもいいかもしれないが、たとえこのタケノコづくしに出会わなくても後悔はしないと思う。
タケノコってシンプルに焼いたりするのをちょこちょこお酒と楽しむものなんだなって改めて思った。そういう意味では、このお店に来てよかった。そう思わなければ不幸なだけだな。
たけのこ
住所:千葉県夷隅郡大多喜町黒原181-2
時間:11:00-22:00
休み:なしっていってた