ちょうど京都旅の直前に万城目学の書いた「とっぴんぱらりの風太郎」を読んでいたので、北政所が住んでいた高台寺のことは気になっていた。

高台寺は旦那である豊臣秀吉の冥福を祈るために建立した寺院であり、寺の前は仏門に入った際につけられた「高台院」という名にちなんでいる。豊臣秀吉って飽くなき権力者であるとともに脳天気さが関西の人に好かれているんじゃないかなと思ったりするのだが、その人格は奥さんである北政所によるところも大きいのかなあなんて感じる。

高台寺は広大な庭園をもつ禅宗寺院であるが、果てしなく大きな大邸宅みたいな感じもあり、夜に訪れたライトアップの派手さは豊臣秀吉夫妻が見たら喜ぶんじゃないかなあって思えるものだった。とくに、寺院の建物をつかったプロジェクションマッピングまであって相当に派手で、寺院であり霊廟であるっていうがそんな感じはあまりない。仏教系エンタメ施設みたいな感じすらある。

紅葉時期に行われる夜間ライトアップは日没から22:00(21:30受付)までなのだが、かなり長蛇の列になるので、並んでいる間に受付が終了してしまわないようはやめに訪れた方がいい。拝観料を払ってすぐのところに大きな建物がありそこがトイレになっているので、見学前に用を済ませておくのが安全だ。

庭園自体は見どころが沢山あり、ちょっとした庭先も細かく美しい。ど派手なプロジェクションマッピングもまた見どころで、最後に通り抜ける竹林のライトアップもSFっぽい感じがあって美しい。それにしても、こんなに大きな敷地に住める生活はすごいと思いつつ、ここから出ることもままならない暮らしは窮屈だろうなあって思う。偉くもなく、大きな家に住むこともないが、自由に生きたいところへ行けるって素敵なことだなと思ってしまった。

高台寺
住所:京都府京都市東山区下河原町526番地
時間:9:00〜17:30 (17:00受付終了)、ライトアップ(※特別期間のみ)日没後点灯〜22:00 (21:30受付終了)

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