すごい久しぶりに京都へ紅葉を観にいってきた。前に訪れたときには混雑さにうんざりしていたのだが、時間やタイミングを考えるとわりと落ち着いてみることもできるものだなっていうのが今回の旅の感想。

そして、ひさびさに京都でお寺をいくつか見てまわったが、独特の空気感があり、たまには行ってみるのもいいものだなと思った。

旅のスタートは品川駅から。新幹線でお昼過ぎに当日のきっぷを買って一気に京都まで。前回の冬の旅でも思ったのだが、東京から京都まであまりにも近くてびっくりする。ほんの2時間ちょっとでこんなに雰囲気違う街にやって来られるというのはすごい。新幹線の料金って高いよなって思うけれども、それだけの価値はあるかも。

地下鉄で三条烏丸まで行って、コインロッカーに荷物を放り込む。京都駅とか三条京阪駅だと空きを探すのも困難だが、この駅のロッカーはわりと空いていた。身軽になって蹴上駅から疎水にそって歩いてまずは南禅寺へ。大きな山門は美しくて迫力がある。そして、ここの紅葉は何度観ても美しい。レンガ造りの疎水の風景とお寺の雰囲気が絶妙にあわさり南禅寺ならではっていう風景になっている。できたばかりのときは賛否両論あったみたいだが、いい感じに色褪せたレンガの雰囲気と紅葉の風景が独特の世界を作っているよなって思う。

南禅寺といえば水道橋

南禅寺からぷらぷらと歩いて永観堂へと行ってみた。「秋はもみじの永観堂」という言葉がある通り、圧倒的な紅葉の風景だった。すごく有名なところらしいが、今回の旅に出る前に教えてもらって初めて知った。拝観料の高さに驚いたが、この紅葉の風景であればそれだけのものはあるかもしれないな。

秋はもみじの永観堂

ここから近くにある知恩院に行ってみたら改修工事中であまり見どころがなく、道をやや戻る感じで清水寺へと向かう。ここも混雑がすごいから割と避けてきたところなのだが、紅葉シーズンの美しさは格別だった。さらに、2017年から長期の修繕工事に入るため、その直前に美しい風景を観られたのはよかった。

昼間にみる風景もいいし、夜に改めてきてライトアップされた風景を眺めたがそれもまた美しく迫力がある。お寺のライトアップってどうなんだろうと思っていたのだが、ここの風景は一見の価値がある。

清水の舞台
夕方の紅葉
夜のライトアップ

京都の街中に降りてきてこっちに住んでいる友人と合流する前に四条河原町の裏通りにある「すいば」という立ち飲みでちょっと0次会をしてみる。立ち呑みで手軽なのだが、おつまみがちゃんとしていて、そして美味しい手料理。近所にあったら絶対に通ってしまいたくなる味だ。

すいばで日本海産の刺身
からの歩兵で餃子
からのThe Common One Bar Kyotoでキウイのカクテル。フルーツそのものって感じ。

夜は「歩兵」で餃子を楽しむ。前に来たときにも書いたが京都へ旅行で来ていて餃子なんてって思うかもしれないが、祇園にある歩兵はお店の雰囲気も結構面白いしここならではの餃子が食べられるのでおすすめなのです。ここでする「ぎょびー」(餃子とビール)は本当においしい。

歩兵に行ったあとはすぐ近くにあるThe Common One Bar Kyotoにてまったりとした時間を過ごす。町家のなかを改装して作られたバーは席の間隔もゆったりしていて薄暗い雰囲気もまた上質な空間になっている。ウイスキーの種類も豊富だし、いい時間を過ごせたな。

友人の京都土産。これって・・。
翌朝、早朝の京都

一泊して翌朝はイノダコーヒの本店で朝食を食べることにする。結構前に行ったきりになっていて久々に訪れたのだが、変わらぬ京都の朝だなあって感じ。そして禁煙席が増えたのがいいことだな。

朝食を食べてもまだ朝早い時間なので、京阪三条のコインロッカーに荷物をあずけてバスを乗り継ぎ源光庵へと向かう。悟りの窓から眺める風景が美しく、そして季節を変えて来てみたくなる風景だ。京都の市街地からは少し離れているけれど、それだけに朝だと静かな時間を過ごすことができる。

イノダコーヒ本店。庭を眺めながらの朝食は優雅
源光庵の悟りの窓

ここからのんびりと南へと歩きながら戻っていくことにする。京都屈指の規模がある大徳寺の寺院群。紅葉の季節であれば高桐院の参道が美しい。今回訪れたタイミングでは少しはやすぎた感があるが、それでも風情のある雰囲気だ。ほかにも見どころが多くあるので計画的に見てまわるのもいいと思う。

大徳寺

さらに北野天満宮のあたりまで来て、天満宮には参拝せずに通りすぎたが粟餅所 澤屋の粟餅をひさびさに食べた。全然日持ちせずすぐ固くなってしまうので、このトロッとした餅の食感はお店で食べてこそだと思う。やはり美味しいな。

そして友人からオススメされていたわらび餅の名店である「煉屋 八兵衛」にてわらび餅を購入。天童にある腰掛庵と比べてしまうとインパクトは異なるものだが、希少となった国産の蕨を使ったお餅はぷにぷにで美味しい。上品な京都らしい和菓子だ。これも日持ちしないのがなかなか惜しいのだが、こういうのを食べていると旅しているなと思ってしまう。

粟餅所 澤屋にて。粟餅の定番、あんこときなこ。お茶が激アツなので注意すること。
煉屋 八兵衛のわらび餅

北野天満宮の前から銀閣寺までバスで移動。スマートフォンを使えばどのバスに乗ればいいかとか、停留所へのバスの接近時間とかわかるので便利な世の中になったなあと実感する。清水寺と同じくらい銀閣寺も長いこと来ていなかったのだけど、年を経てから来てみると新しい発見があったり、昔はたいして気にも留めなかった美しさに惹かれたり新たな発見があるものだなって思ったりする。

銀閣寺
法然院

そして哲学の道を歩いて法然院へ。展示会をしていない法然院はせまい境内を見てまわるだけだが、ほかの喧噪をよそに落ち着いた雰囲気のなかで紅葉を楽しむことができる。今回の旅でもっとも印象に残る紅葉だったと思う。

いい加減お腹も空いてきたのだが京料理を出す観光客が好きそうなお店はどこも行列がすごい。ということで、ラーメンでも食べてみるかと京大の近くにある麺や 向日葵で絶品の塩ラーメンを食べてみる。繊細な塩ラーメンだがしっかりと味わいがあり美味しいラーメンだったな。こういうランチもまたよい。

麺や 向日葵の塩ラーメン

このあたりまで来たならば是非とも立ち寄りたいのは阿闍梨餅を製造している満月の本店。できたての阿闍梨餅をいただくことができるのです。京都土産として僕がもっとも好きなお菓子で、これを食べてしまうともはや八つ橋買ってる場合じゃないって思うはず。

ここからどこに行こうか予定をまったく考えてなかったのだが、さきほど乗ったバスの中吊り広告で京都市美術館で伊藤若冲の展覧会をやっていることを知ったので、京都で若冲を見るなんてなんという楽しさだろうかと行ってみることにする。古きよきアールデコと和風のまざった京都市美術館の建物も見どころが多いが若冲の展示も普段見かけないものが多く、すごく楽しい展示だったな。若冲の地元である京都でみることに感動が増す。

京都市美術館
錦市場もちらっと散歩

浮かれた気分で東山方面に移動して一澤帆布でトートバッグを購入。少し大きめのトートは使い勝手がよくて、そのあと大活躍している。やはりいいバッグを持つとお出かけもまた楽しいものだ。

いったん京都の街中に出て烏丸四条の近くにあるJEUGIAというお店の地下で山本製革店というお店の製品をながめてみる。instagramで知ってからそのブランドの焼き印のかわいさに気になっているブランドだったのだが、実物をみてちゃんとした革を使っているなあとあれこれ欲しくなる。悩んだあげく買ったのはシンプルなマネークリップ。旅行に行くと札が多い国ではマネークリップが便利なので、日本っぽい財布をもって旅にでる楽しみが増えた。

山本製革店のマネークリップ

夕食は木屋町にあるアジェという京都屈指の人気を誇る焼肉店で一人焼肉をきめてみた。なんかみんな肉を食べるのに夢中でまわりを気にする感じもないので一人でも気楽に楽しむことができる。肉もハーフサイズがあるのであれこれ食べられるのがいいところだ。こってりしたホルモンなども出汁につけて食べるという斬新なアイディアで食べるのが感動的に美味しい。入るのに時間がかかるのがちょっと面倒だが待つ価値はある。待っている間に四条南座のあたりまで行って「はれま」でチリメン山椒を買ったりしていた。

アジェで一人焼肉。焼きすぎ注意

夕食後の腹ごなしには清水寺まで散歩する。夜の清水寺は遠くからもサーチライトのようなライトアップがすごくてパチンコ屋みたいだなって思ったりしていたのだが、実際にみてみるとこれが圧倒的に美しい。ライトアップすることによって余計な部分が影で隠れることもあり建物の美しさとかが際立っていると思う。これはこれでいいものだな。

高台寺のプロジェクションマッピング

そこから高台寺のライトアップもハシゴしてみたらすっかり夜もふけてしまった。紅葉をひたすら観ていたこともありすっかり身体が冷え切ってしまったので祇園にある常盤うどんで京都らしいコシのない出汁が効いたうどんを食べてみる。九条葱がぞんぶんに入っていて身体があたたまるな。

常磐うどん、別名ハイカラうどん

帰りは深夜バス。出発まで時間があったので、四条河原町の裏通りにあるThe Northern Lights Cornerでお酒を飲みながら時間をつぶすとする。祇園にあるフィンランディアバーなどの系列店だけあってここもフルーツをつかったカクテルが圧倒的に美味しい。すっかりほろ酔い気分になったところでバスに乗りこんだらすぐに寝てしまい、気づいたら東京に戻ってきていた。

フルーツを使ったカクテルが絶品

いままでハイシーズンの京都を避けてきていたけれど、旅のやり方によっては充分楽しめるものだなと思える旅だった。そして、京都は住みたいとはあまり思わないが、旅をするには楽しいところだよなあ。きっとこれからもまた来ることだろう。

この旅のまとめはこちら:秋の紅葉、京都旅(2016年11月)

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