越後妻有で3年に一度行われるトリエンナーレとは別に毎年夏に小規模ながら大地の芸術祭を開催している。そして、この夏で「再構築」という僕の好きな作品が公開終了するということもあり、この夏も越後妻有へと行ってきた。

早朝に家をでて、まずやってきたのは「たくさんの失われた窓のために」という作品。越後湯沢方面から車でやってきて最初に出会うあたりにある作品なのでみる機会が多いのだが、里山が一望できる風景を借景にした大きな窓枠とカーテンは、色んなことを考えてしまう。

このブログを確認したら結構前から何度も訪れているアート作品のひとつだ。

僕にとっては越後妻有にある作品群のなかで、再構築とともに好きなものなのだけど、なんで好きなのかってことを考えてみると、これがよくわからない。なんとなく、作品名にもついているけれど、この窓からみえる風景は美しいけれど、色んなものが失われてきていてその

ここからみえる里山の風景は決して昔の里山じゃなくて、ちょっと失われつつある風景に「もののあはれ」みたいなものを感じているのかなってことだ。山並みには、柏崎から東京までのびる高圧線がひかれていたり、田園のなかにはまっすぐにアスファルトの道路が敷かれていたり、便利さと引き換えに結構いろいろなものを失っているような気がする。でも、もうこの便利さを返してもとに戻すってこともないんだよなあ、とも思う。なので、もう戻らない失われたものを感じる。

丘の上にたっていることもり、風にゆれるカーテンは涼しげで、その風景も含めて里山から失われた風景を通して、自分のなかで失ったものを考えているのかもしれないな。そんなことを考えていた。

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