もはや夏になると行きたくなる場所、越後妻有という感じだ。3年に一度行われるトリエンナーレとは別に毎年夏に小規模ながら大地の芸術祭を開催している。そして、この夏で「再構築」という僕の好きな作品が公開終了するということもあり、この夏も越後妻有へと行ってきた。

夜明けくらい、早朝に家を出て関越道を北上して石打インターから越後妻有へと向かう。山道をあがって長い直線のトンネルを抜けた先に緑濃い山奥の風景が見えて、そこから川に沿って周囲をやまに囲まれた盆地へとくだっていく感じがすごく見知らぬ土地に来ている感覚がある。

まずやってきたのは、「たくさんの失われた窓のために」という里山の風景を借景にした作品。朝の空気に流れるカーテンや、そこからみえる風景の美しさに感動する。再構築と同じくらい好きな作品だ。

沢山の失われた窓のために
沢山の失われた窓のために

そして、この夏で展示が終了する「再構築」にやってきた。越後妻有へ来たときに泊まるベルナティオのすぐ近くにあって、朝の散歩などでも見に来たりしていたのだが、厳しい冬の気候により建物が傷んできてしまい公開を終了することになったみたいだ。冬にみかけたときとは違って、鏡に映り込ん小屋の風景はまわりに溶け込んだかのようにみえる。

物の内側についている鏡はちょっと揺れる取り付け方になっていて、人が歩いた拍子や風が通り抜けると、ゆらゆらと鏡が不規則にゆれて、風や光の動きがみえるかのようだ。この夏の思い出に最後にまたみることが出来てよかったなと思う。

再構築

アート作品をみたあとは、松代駅のほうに向かって里山食堂でビュッフェランチ。地産地消の食材をつかった料理はどれも美味しくて、にんじんのケーキとか妻有ポークのカレーとかバリエーションも豊富でたくさん食べてしまう。食堂自体がアート作品になっていて、棚田を眺めたりできるロケーションもまた美しい。

食後はちょっと津南に行くのにまわりみちをして三省ハウスでレアンドロ・エルリッヒの新作「Lost Winter」をみてきた。この物事は「こうであるべき」みたいなのはじつは錯覚じゃないかっていわんばかりの作品の雰囲気が好きだ。

ジャン・リュック=ヴィルムートの「カフェ・ルフレ」

レアンドロ・エルリッヒ「Lost Winter

窓の外には雪景色

ここから小布施の方に抜けようと思っているのだが、その前に津南から秋山郷へと向かう入口あたりにある津南ひまわり広場で広大なひまわり畑を観に行く。ちょうどいまが盛りといった感じで圧倒的なひまわりの量。

これだけたくさんあるとちょっと怖いくらいだ。ひまわりと同じくらい楽しかったのは広場に出てきた出店たち。かき氷や地元の野菜をつかったジェラートとか、ここでも色んな食事やデザートが楽しめそうだった。雪の下にんじんのジェラートは絶品だったな。

津南ひまわり広場
ジェラート

その後、信濃川が千曲川へ名前を変えるところをさかのぼっていき小布施まで。このあたりは日本屈指の気持ちのよいドライブコースだと思う。今回も途中で休憩して写真とか撮りながら移動していく。

小布施ではモンブランづくしってことで栗の木テラスで新しいモンブランのメニューである「モンブラン・ネージュ」を頼んでみた。モンブランのクリームがエスプーマで作られたものなのだけどこれはちょっと挑戦的なメニューとしてはおもしろいけれど、モンブランらしさみたいなものはなかったなあって思う。定番のモンブランの方が値段的にも美味しさ的にも抜群だ。

「モンブラン・ネージュ」エスプーマ式のモンブラン。見た目重視。

そのまま散歩して竹風堂の方へむかっていき、地元の食材をつかったジェラート店であるマローネで、オブセ牛乳のジェラートと栗のジェラートを食べてみた。オブセ牛乳を味わうというのが今回の旅の目的だったこともあり、これはすごい美味しい。日本各地のジェラートやソフトクリームってその土地のよさが詰め込まれていていいなって思う。

竹風堂ではいつもの栗おこわを買うだけではなく、二階の喫茶室にも行ってみた。ここでは、夏季限定で栗のかき氷があって頼んだみたのだけど、栗シロップや栗あんも乗った豪華なもので、ころんとしたフォルムもまたかわいくて涼しげ。

夕方、家に帰る前に小布施のETCインターチェンジすぐ近くにある道の駅小布施で、オブセ牛乳の商品を発見した。街中にはあまり見かけなかったのでようやくここにあったかという感じなのだが、牛乳そのものも美味しいし、素朴なパッケージのお菓子もまたじんわりと美味しさを感じるものだ。パッケージもかわいくてお土産にもあれこれ買ってしまった。

越後妻有の再構築をみるのが目的の日帰りの旅だったので、かけ足な旅となってしまったけれど、充実した小旅行になったなって思う。

竹風堂の栗みぞれ

この旅の記録:大地の芸術祭2017年夏編。(2017年8月)

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