池波正太郎のエッセイにもたびたび出てきていて気になっていた池之端の藪蕎麦に行ってきた。

週末のランチに行ったのだが、混み合っているものの回転がはやいので並ぶまではいかない状況。

場所は上野から湯島に抜けるところなのだが、まわりは風俗街でちょっと夜は歩きたくないなという感じではある。まあ、こういう禍々しいところが上野のよさでもあるとは思うけれど。

店内は外の喧噪とはちがって静か。店員さんもてきぱきしている。

頼んでみたのは、鴨南ばん蕎麦と、天ぬきというもの。天ぬきってなんだろうと思っていたのだが、海老のかき揚げをだしに浮かせたもので、かき揚げ蕎麦から蕎麦だけ抜いたものということらしい。

外観
天ぬき

で、この天ぬきがあっさりしていて美味い。蕎麦まで食べるにはちょっとおもいけれど、だしとかき揚げは楽しみたいな・・というわがままを叶えてくれる一品だと思う。ぜひ頼んでみるべし。

もう一つの鴨南ばんも焼き葱と共に煮込まれていて、もう身体があたたまってうまい。蕎麦自体はよく言えばクセがない、悪くいえば印象が薄いものではあるけれど、この鴨南ばんに対しては、鴨のよさを引き出すためにも蕎麦の主張が薄いのがいいなって思う。

しかしまあ、なにより一番いいのは藪蕎麦という老舗の蕎麦屋が続いていて、自分もそこで蕎麦を楽しむということが、歴史に関わっているような気分になってわくわくするということだ。

鴨南ばん

【2017年2月追記】2016年時点で閉店をしたとのこと。1954年からの長きにわたり名店だったお店だっただけに残念。。

池の端藪蕎麦
住所:東京都文京区湯島3-44-7 堀田ビル
時間:[月~土]11:30~14:00(L.O)、16:30~20:00(L.O) [日・祝]11:30~20:00(L.O)
休み:水曜日

Related Post

かわなで食べる旬の味(いくら編) 飯田橋と九段下の間くらいにある、ちょっと風変わりな「かわな」和食屋さんでランチ。 このお店は、春は「鯛めし」、夏は「穴子」、秋は「いくら」で、冬は「あんこう」といった具合に季節ごとに提供する料理を変えていて、それがどれも美味しいのだけど、僕が一番好きなのはなんといっても秋の「いくら編」。 ...
タケノコづくし転じてタケノコ地獄。大多喜の「たけのこ」は一度くらいは行ってみてもいいかも... 春の千葉はタケノコが旬の季節。房総半島をドライブしているとそこらへんでタケノコを売っている台があったりする。かなり激安でびっくりする。ちょうど桜の季節と重なるくらいなので、千葉をドライブしているなかでタケノコを楽しむべく、タケノコ料理専門店のその名も「たけのこ」という食堂に行ってみることにした。 ...
Dhaba India (ダバ インディア)は東京における南インド料理の最高峰のひとつだと思う... 八重洲のエリックサウスで食べた南インド料理は最高に美味しかったのだが、友人がいうには「ダバ インディアこそは東京にあるインドカレーのお店のなかで最も素晴らしいところのひとつだ」という。 すごく気になる。ということで、ようやくだがランチで行くことができたのでその記録。 Dhaba Indi...
Bar do David – ファベーラ屈指の人気レストラン... レメ(Leme)にあるファベーラのうちバビロニアの隣にあるシャペウ・マンゲイラという地区にある人気レストラン。隣といっても、坂道を右に行くか左にいくかくらいの違いしかないのだけど、シャペウ・マンゲイラの方がちょっと栄えていて人の雰囲気も違う感じなのがおもしろい。 Bar do David(バー...
Coconut Gardenは観光客向けラオス料理が食べられる手軽なレストラン... サッカリン通りにあって、思い切り観光客向けのレストランなのだけど、写真付きのメニューは分かりやすく、そして食べやすい。 ラオス料理を楽しむには、もっとも無難なレストランのひとつ。ラオス料理を一度くらい食べてみたいなっていうなら、ここがいいんじゃないかなと思う。 店内は、結構広くてテラス席...

Feature

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください