僕の感想としては、ふのりを使ったへぎそば発祥のお店であっても、それがすなわち美味しい店と同義にはならないんだなというところ。

雰囲気や知名度でいえば、このお店は名店といえると思うが、それは有名店であるということと同義である。
ただ、へぎそばに辛子を添えるというところや、この手法での蕎麦を考え出したお店ということであれば、それはすごいことだと思うし、古民家のような雰囲気のお店は一度は訪れてもいいと思う。
席数も多いし、観光バスも乗り付けるくらいの有名店だし。
蕎麦に辛子を添えるのは、もともとは、この地域でワサビが採れなかったからの苦肉の策みたいだが、いまとなってはこのアクセントがまた面白い。ワサビで食べてもいいけれど、辛子の風合いもまた美味しいと思える。



そして、小嶋屋のいいところは、へぎそば以外のメニューも豊富にあるところ。
由屋だと、これがもうへぎそば一択になるのだが、小嶋屋はほかにも普通のメニューがたくさんあるので、好き嫌いがある人とか大人数で行くならばこっちの方がいいかもしれない。お店の雰囲気も、トイレなどの設備についても小嶋屋は一流というか、すごいきれい。
ただし、蕎麦の美味しさだけを考えて、一食しか食べられないということであれば、僕としては迷わず由屋をおすすめしたいところ。ここは万人受けの無難なお店っていうところかもしれない。
小嶋屋総本店
住所:新潟県十日町市中屋敷758-1
時間:11:00-20:30
休み:元旦、不定休