渋谷と恵比寿と代官山からほど遠い、静かな場所にある和食のお店である久原さん。時代劇に出てくる裏通りの小料理屋というものを、いまの時代にもってきたらこんな感じになるんじゃないかと思うようなところ。
前回の訪問:小料理 久原(渋谷)で優しい和食をたべる
久原へのアクセス
山手線の線路からほど近いところで、昔の東横線が走っていた線路のすぐ近く。並木橋の交差点近くにあるのだが、渋谷駅からも恵比寿駅からも歩くと10分以上、代官山駅からも結構かかる。まあ歩けない距離じゃないけれど、隠れ家的なロケーションのお店ではある。
久原について
お店は無口だけれど、こだわりがあって腕のいい料理人の旦那さんと、細かいところまでよく気がついて、おしゃべり好きな人当たりのいい奥さんで切り盛りしている。
店内は座席が少しとカウンター。今回はカウンターで料理をいただいたのだけど、ここは特等席だなって思える。魔法のように出てくる料理はみていて楽しい。
前回は急に思い立って訪れたこともありアラカルトだったのだが、今回はおまかせのコースにしてみる。訪れたのは4月の春の時期だったのだが、季節の料理は素材のよさがひきたつ美味しさ。これだけ美味しい料理で楽しめるのは、食材もまた幸せなんじゃないだろうかとか思ってしまった。


そしてここは料理もそうだけど日本酒も美味しい。獺祭とかメジャーではずれのないお酒もあるけれど、女将さんがおすすめする日本酒はどれも料理にあうのでおまかせしているくらい。「もう一杯飲めるならこれ」とか日本酒もコースのようにしてくれる。




今回は春の料理ということで、野菜が美味しかったなあ。魚は春といえば鰆が定番、つけ合わせででてきた椎茸もまた美味しくて感動するくらいだ。
野菜についてくる味噌は、残ったら日本酒を飲むときにちびちびとやるのもまたよくあうのでおすすめ。コースにすると料理とお酒のバランスもいいし、よく考えられているので楽しめるのがいいと知る。


次回来るとしてもまたコースにしようと思うくらい。デザートは春のスイカ。皮が薄くて上品な味、夏に食べるものとはまた全然風味が違う優しい味だった。季節毎に訪れたくなる、隠れ家的な楽しい和食のお店だと思う。
小料理 久原
住所:東京都渋谷区東2-25-38