さて、鹿児島に2泊してそろそろ移動を開始する。鹿児島から人吉まで行き九州の山間部をぐるりとまわりながら熊本まで。まずは「はやとの風」という特急で吉松まで行くことにする。

吉松は姶良郡にあって、僕の好きな栗野岳温泉の南洲館のあたりを通って行く。車ならばなあ、日帰り温泉にも行ってみたかったが今回は移動の旅なのでひたすら特急に乗っていく。

「はやとの風」は特急を名乗っていて、さらには観光列車でもある。途中の駅にちょっと長めに停まって写真を撮ったりする時間もある。しかし、本数の少ない肥薩線を通って行くこともあり通常の移動に使う人たちもいる感じ。とはいえ、この本数でこののんびり感。九州の人が中距離移動は車じゃなかったら高速バスっていうのも分からなくもない。でも、鉄道の旅はここにしかない旅情があっていいよなあ。

はやとの風
どこかの駅でみかけた猫。気持ちよさそうに昼寝している。
アップで寄ってみた。が、起きる気配なし。目あけて寝るタイプらしい。
のどかな風景を走って行く
駅舎に残る第二次大戦で受けた機銃掃射の跡。大隅横川駅。
肥薩線には築100年越えの駅舎がいくつかあります。大隅横川駅。
駅舎のなかも雰囲気あってよかったなあ。映画のセットみたいだ。

とくに「はやとの風」は観光列車らしく大きな窓から錦江湾と桜島を眺めたり、のんびりとした田園風景、古い駅舎に降り立ったりとすごく旅をしている感じがある。旅のスタイルって色々あるが、鉄道の移動しつつ旅をつまんでいく感じもまたいいなあ。

列車は嘉例川駅と大隅横川駅にそれぞれちょっと長めに停まって駅に降りることができる。嘉例川駅は1903年に開業していて駅舎は鹿児島で最も古いらしい。すでに建てられて120年近い駅舎は味わいある木造駅舎の駅前には大きな木が植えられている。ちなみに、ここは鹿児島空港からの最寄り駅というロケーションなのだが、とくに空港に接続があるわけでもなく近くに空港があるとは信じられないほど静かな場所だ。

大隅横川駅もまた嘉例川と同じ時期に開業した古い駅舎で太平洋戦争時代には空襲を受けて駅舎に機関銃で撃ち抜かれた跡が残っている。それでもなお駅舎が無事に残っているのはすごいな。立派な建物で、駅に降り立って昔のことを考えてみる。ものすごい長いプラットフォームは、いまは2両編成の特急がとまるくらいなのと考えると、昔はこれだけ長い列車がここに停まっていたのかと信じられない感じがするな。

そして、はやとの風でラッキーだったのは車内で買うことができる「百年の旅物語かれい川」というお弁当。事前予約制なのだが、JR九州管轄の駅で二日前までに予約というので諦めていたのだが、試しに車内で聞いてみたらキャンセルがでてあまっていたということで買うことができた。ダメ元でもきいてみてよかったなあ。嘉例川駅でも買えるらしいのだが、車内で買えた方が確実。

人気の「百年の旅物語かれい川」弁当。
鹿児島の味がつまっているお弁当なのです。これは美味しい。
そして列車は終点の吉松駅に近づいてきた。
吉松駅

そしてこの「百年の旅物語かれい川」は九州の駅弁グランプリで三連覇した人気のお弁当なのです。地元の食材をつかった料理がつまっていて、レトロな竹製のお弁当箱には炊き込みご飯や煮物、鹿児島ならではの甘い味噌をつかった田楽や天麩羅などが入っている。派手な食材とかはないのだが、滋味あふれるというかしみじみと美味しいなあって思えるお弁当だ。車窓に広がる田園風景を眺めながら食べるお弁当は最高に美味しかった。なかなか買うことが難しい、もはや幻の駅弁みたいな感じなのだが、是非一度は食べてみる価値がある。

そんなこんなであっという間に吉松駅まで到着。次の特急に乗り継ぐことにする。

「はやとの風」の情報はこちら

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