フランス料理って意外と柔軟性があるというか、その土地の気候や食材を受け入れて色々な進化をしている料理だと思う。日本では懐石料理の概念を取り入れたりしているし、ベトナムではベトナム料理の影響を受けたフランス料理というのも存在している。

ベトナムはフランスに、1887年の仏領インドシナによる植民地化から1954年の第一次インドシナ戦争後に独立するまでの間統治されていた歴史がある。フランスに統治される前は1000年にわたり中国の支配、干渉を受けていたこともあり中国やフランスの文化が融合した独特の雰囲気がある。

そんな複雑な歴史をもつベトナムで進化したフランス料理を食べられるのがハノイにあるグリーン・タンジェリン (Green Tangerine)というレストラン。ホアンキエム湖の北側にあって旅行者にも行きやすいところにある。フランス料理店なので、一応はちゃんとした格好でいったほうが恥ずかしくないと思う。接客はかなり丁寧。英語が通じます。

1928年に建てられたフレンチコロニアルな建物、ここは中庭

レストランの建物はフランス統治時代である1928年に建てられたもので、いわゆるフレンチコロニアルな雰囲気、とくに中庭は必見で夜はここで食事をすることもできるみたいだ。ランチには相当暑そうでおすすめされないけれど。

メニューは英語とフランス語だけなのだが、前菜+メイン+デザートという手軽なランチコースがあるのでそれをお願いした。量は手軽だけれど、値段はベトナムにしては手軽ではない。でも、この雰囲気と接客であれば妥当な価格帯だとは思う。ワインは別料金だけどグラスワインをお願いする。しっかり冷えていて美味しい。暑い日は白ワインがいいよなあ。

前菜
メイン
デザート

前菜はアボガドとエビを使った料理、メインは鶏胸肉をマンダリンソースでいただくもので、どちらも爽やかな味わい。暑い場所で食べるにはちょうどいいさっぱりさだ。このあたりがベトナム料理の影響をうけた感じがある。同じフランス統治を受けていたカンボジアでは昔のフランス料理がそのまま残っているレストランがあったりするのだが、ベトナムは柔軟な感じがあり、これがまたベトナムらしい(そして、カンボジアはカンボジアらしい)なと料理を通じて国の雰囲気を考えてみたりする。

デザートは店名にもなっているマンダリンオレンジのシャーベットで、緑色の皮のなかにシャーベットが包まれている。添えられているミントソースがまた口当たりさっぱりしていて美味しい。

ベトナムならではのフランス料理というジャンルがあって、それを楽しむにはお店の雰囲気含めてとても良いレストランだと思う。ちょっと高いけれど、旅行者が行く価値がある場所です。

Green Tangerine/グリーン・タンジェリン
住所:48 Hàng Bè, Hàng Bạc, Hoàn Kiếm, Hà Nội

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